私のイタリアの料理の師匠、ロベルタ・モッラーニ先生の
お宅に7年ぶりにお伺いすることになりました。

7年前、子供が出来たら連れていらっしゃいと言われ、
いつか実現するといいなとずっと思っていました。

そして2013年秋、それが実現しました。
イタリアに滞在するに辺り、今年の夏いくつかロベルタとメールを
やり取りしていました。
そのメールのやり取りの中でロベルタの息子、
セバスチャーノがバカンスで東京に来るとのこと。
久しぶりに彼にも会いたい。
それなら是非我が家にと、8月の中旬にご招待しました。

セバスチャーノと食事をしながら、
今度ベネチアに来た時に日本料理教室をやろうか!!と言うことに
なり、急遽決定すぐに試作に取り掛かり、募集開始。
イタリア語の勉強もピッチを上げました。

今回は前のページでもご紹介した通り

cucina giappone 1

豚のしょうが焼き 炊き込みご飯 アサリの味噌汁 キュウリと海老の酢の物

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そして白玉団子 かぼちゃあん

以上5品をご紹介することになりました。


そして9月末にベネチアに。
たくさんの日本の食材と共に降り立ちました。

今回会場となるのは、ヴェネチア・メストレにあるPeccti di golaという料理教室。

20年以上も続く家庭料理を中心にレッスンを行っている教室です。
最近ではケータリングの仕事も多くなってきているとの事。

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スーパーマーケットやレストランが入る商業施設の中にあります。

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ちなみにヴェネチア・メストレとは、水の都のヴェネチアの島でなく、
対岸の本島。観光地ではなく、静かな住宅地です。

この日は9月30日。もうここではコートを着ている方も
見かけます。寒いのです。ここは北イタリアですから。


まずは朝早く起きてメルカートに買出しに。
食材選びはとても重要。

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今の季節はキノコがたっぷり。

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キヨディーノ茸、ポルチーニ茸が並びます。
天然なので下処理に手間がかかりますが、
飛び切り美味しいのです。


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フルーツも美しく陳列されています。本当にイタリアの店は美しく
見せる技術が素晴らしい。機能的でないですが、美しいのです。

kousyu 20

基本的にイタリアでは量り売りです。一袋や一山などの分け方はせず、
100gくらいから量り売りで分けてくれます。
ですから写真の女性は計算してますね。
(こういう時は話しかけてはいけませんよ)


たくさん買いものをして、教室に帰り
夜からの教室の準備に取り掛かります。

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イタリアでは専業主婦が少なく、昼間のクラスは土曜日以外は
ほぼゼロ。なのでどのクラスも仕事帰りの19:30から教室が始まる。
そして他のクラスをいろいろ見ると大体終わる時間は11時過ぎ。
12時近い時もありました。
それで翌日朝8時からみんな仕事を始めるんです。

本当にイタリア人の体力には驚くばかりです。


<kouyu 4

何とか22:30までには終わらせたい。その気持ちで準備は念入りに
しなければなりません。


そして19:30お客様をお迎えしてスタートです。

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今回は着物に割烹着。ジャッポーネのマンマとしてこのスタイルで
講習をやりました。
イタリア人の皆さんは「キモノ!!」と口々に。
とても喜んで下さいました。

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拙いながら、私はイタリア語で説明をし、時には写真を見せながら
授業は進みます。

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講習中にワインを飲みながら、試食するので質問やらおしゃべりやら
ヒートアップ!!
イタリア人のエンジンがかかってきます。飲みながら講習会って凄い!!
私も日本でやってみたいです。


zissyuu 40


このクラスは基本的にお客様の実習は無く、デモンストレーションと
出来上がったらどんどん試食するスタイルで教室は進みます。

皆さん、すべておいしい!!ブオーノと口々におっしゃって下さった事に
感動!!本当に嬉しかったです。
やはりおいしい料理は国境を越えても
分かってくれるんだ。


今回はロベルタも強力なサポートをしてくれました。
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心より師匠に感謝です。


炊き込みご飯は、ポルチーニ茸とキヨディーノ茸を使って
かつおと昆布のだしを引いて作りました。
フレッシュポルチーニで炊きこみご飯なんて!!
何て贅沢なんでしょう。

豚のしょうが焼きの味をしっかり目につけたので
炊きこみご飯は気持ち薄めに作りました。しかし、
塩気が足りない!!イタリア人は味濃いのが好きなのよ!!
だってこのタレおいしいじゃない!!と言われ

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何としょうが焼きのたれをかけてご飯を食べ始める受講生のみなさん。
驚きました。確かにイタリアのイタリア料理はみんな味がしっかりしてるし。
物足りないのかもしれないです。


最後にお出しした白玉団子 かぼちゃあん。

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大好評でした。イタリアのかぼちゃ、今回買ったものが特においしかった。
そして上にトッピングした甘納豆。
大体イタリア人はあんこがダメなので、
不評かな。。。と思いきや、大人気!!
大騒ぎで授業になりませんでした。
残りの甘納豆をどんどん食べる食べる。

これ私の娘に食べさせてあげたいから、持ち帰っていい?
と何人かに言われ、甘納豆はすべて好評のうちに
無くなって行きました。

セバスチャーノにとらやのようかんを
出したら喜んでおいしいって食べていたし、
イタリア人も変わったんだと実感。


そしてみんなで記念撮影

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ご参加有難うございました。

講習が終わってもみんなでおしゃべりに花が咲く。
やはりイタリア人らしい。
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講習の後は日本料理の話を皆さんとしました。

「寿司や刺身が好きよ」

「東京で食べたラーメン、餃子が忘れられない。今度作ってよ」

「私もキモノ持ってるわよ」

「アサリの味噌汁にごはんを入れて食べるとするする楽だと思うけどダメ?」


楽しいお話に花が咲きました。


22:30には皆さんお帰りになりました。
やっと終わった。ほっとしました。


今回は8月中旬にこの話が決まったので、イタリア語の面で
もう少し上手く話したかったな。。との後悔もありますが、
皆さんが笑顔でおいしいと言って下さった事が
何よりも嬉しく思います。

遠い国イタリアで日本料理にこれだけ関心を持って下さる方が
いるんだって事に感動しました。

最近は醤油、酒、米酢までも簡単にイタリアで手に入るそう。
日本料理の需要はまだまだ伸びそうです。

何年先になるか分かりませんが、また是非イタリアで
日本料理の講習を再度やってみたいです。
その日が来るまでまたイタリア語の勉強を続けなくては!!と
心に固く誓いました。
そして今度は日本の食の習慣や伝統など突っ込んだ
話まで出来ればと思いました。

とてもいい経験をさせて頂けて心より
感謝です。

また日本で新しい気持ちで頑張りたいと思います。

長くなりましたがこれでヴェネチアで日本料理教室のレポートを
終わらせて頂きます。

有難うございました。




岩本ゆき子



プロフィール

岩本ゆき子


Author:岩本ゆき子
料理研究家・イタリア料理研究家
ヘルスケアアドバイザー
イタリア司厨士協会 会員
野菜ソムリエ(Jr)

横浜・大倉山の料理教室クアトロ・スタジオーニと読売日本テレビ文化センター恵比寿の教室を中心に活動をしている料理研究家です。食べて心と体が元気になる料理を皆さんにお届けしたいと思っております。

最近では料理教室の他に、食育やイタリア伝統料理の普及活動をしております。
そして今年から健康、ダイエットを重視したレシピ作りも力を入れております。

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